リッチーブラックモア 使用ギター①ディープパープル時代 改造や加工の裏話もあり!
★洋楽おすすめレジェンドギタープレイヤー名鑑 リッチーブラックモア
リッチーブラックモア ディープパープル時代の 使用ギター と改造ポイント紹介。
初期ES335、「In Rock」で使用のブラックストラト、「マシンヘッド」「ライブインジャパン」のサンバースト、「バーン」で使用ナチュラルストラト。
改造や加工の裏話も。動画でサウンドも聴けます。
今回は、僕ら世代がロックギターを弾き始めて誰もが通る道「リッチーブラックモア」について書いていこうと思います。
何せ、リッチーフリークの方々は強力でコアな方が多いので、「それは違う!」何て言われそうなのですが、ご指摘いただければ直しますので何卒よろしくお願い致します。 それでは、行ってみましょうか!!
前回記事:洋楽ロックギタリスト名鑑⑦リッチーブラックモア小林克己編
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目次
リッチーブラックモア 、ディープパープル初期のギターは「ギブソンES335」!
リッチーのギターと言えば「フェンダーストラトキャスター」ですが、リッチーフリークの間では、「In Rock」までは、「ギブソンES335」を使用していたことは有名な話ですね。
1958年から59年くらいのものらしいです。
ビグスビーのトレモロユニットを搭載していました。
ディープパープル結成直後は「エリッククラプトン」に影響を受け、ブルース的なギターテクニックやチョーキングや揺れの大きいビブラートを取り入れたのだそうです。
特にビブラートは、エリッククラプトンから直接教わったのだそうですが、習得するのに時間がかかったらしいです。
この動画は1970年の「Child In Time」です。
たしかに「ES335」を使っていますね。
ストラトキャスターではないのに「リッチーブラックモアの音」がしていますよね。
ひょっとしてリッチーは、ストラトでこの音を作ろうとしてたのではないでしょうか。
あくまでボクの想像の範囲ですけどね。
リッチーブラックモア と1968年製フェンダーブラックストラトキャスター
このブラックがストラト1号機です。
リッチーは「ジミヘンドリックスに影響を受けている」と公言しているそうです。
ディープ・パープルの初代ベーシストだったニック・シンパーが、ジミヘンドリックスに会った際、
「TVで見たけどお前のバンドにいる黒装束のギタリスト(ブラックモア)は凄いな」
と言われたというエピソードがあります。
ディープパープルの「Speed King」はジミヘンの「Fire」がヒントになっていると本人も言っています。
リッチーは、1968年12月のニューヨーク公演の際、ジミがストラトを入手した
マーニーズという店で、ストラトを購入した可能性が高いと言われているようです。
1968年~1970年前期にしか生産されていない貼りメイプル(この時期のメイプルネックはオプション)のブラック(当時はオプションカラー)でとてもレアなギターで、同時期にジミヘンドリクスやピンクフロイドのデビットギルモアが使用していたこともあり、ラージヘッド仕様でもオールドのスモールヘッド以上のプレミアが付いています。
↓の動画は1970年のもので、黒のストラトを使用しています。
すでにトレモロアームを極太のものに交換されていますね!!
ピックアップ巻き数が約8000で、トーンキャパシタは0.1マイクロファラド(uF)、プレスサドル、ベースプレート、イナーシャブロックなどのトレモロブリッジのパーツはすべて鉄製で、ミッド寄りにピークを持ってきているファットなトーンだそうです。
このギターについては、スキャロップド加工がされているのかされていないんだか良くわかんないという説があります。
写真↓を見てみると、12フレット付近は微妙に削られているようにも見えますが、17フレット以降は何もされていないようにも見えますね。
うーん、わかんないです??
リッチーブラックモア がストラトキャスターに施した改造等
ストラトに慣れるために改造するのに時間を要した、とリッチーは言っています。
ES-335とストラトではネックのグリップ感も違うし、スケールも違います。
それにつるつるしたメイプル指板は苦手(ここはちょっと微妙)だからスキャロップド加工を施した、のではなく、弦高が高めなので軽いタッチ音を出しやすくするため、サンドペーパーで削ったとインタビューで言っています。
フレットはギブソンに打ち替えています。
ペグはシャーラーに交換。当時はそんなことをする人は誰もいなかったらしいです。
ナットは変更なし。そう言えば昔、2Bの鉛筆でナットの溝を塗って滑りを良くするとチューニングが安定するとか雑誌で読んだことがあるなあ。
トレモロスプリングは2番目のスプリングを外して4本。
トレモロブリッジに関しては、テールピースの1番前にあるネジを緩め、全体を別角度に設定し、完璧なバランスを保つのだそうです。
これによって激しいアーミングをしてもチューニングがほとんど狂わないのです。
配線に関しては、内部を銅で絶縁するだけ、と答えていますが、レインボー時代には「MTC」なるものを取り入れています。次回の「レインボー時代編」で取り上げたいと思います。
スキャロップド加工について
この加工をエレクトリック・ギターに最初に施したのはリッチーだそうです。
「楽器店でアルバイトをしていたときに壊れたリュートが持ち込まれ、そのリュートのネックにいわゆるフレットとフレットの間の指板が中央に向かって曲線を描いて彫りこみを入れられた、えぐれ加工が施されているのを見て思いついた」とのこと。
彼は自分のギターにスキャロップ加工を施すとき、まずフレットにテープを貼り、その上で指板をサンドペーパーで加工していったらしい。
いやあ、たいへんなことですなあ…
リッチーの加工は、「6弦側が浅く、1弦に向かうにつれて深くなっていく」加工です。
リッチー・ブラックモアの仕様はこの形状です。
すべて等間隔のスキャロップの場合、ローフレットのワウンド弦を強く押弦するとすぐに音程が上がってしまうため、ワウンド弦側を浅く、プレーン弦側を深くすることによって問題を解消しています。
リッチーが最初で、リッチーが加工施した直後に「ジョンマクラフリン」もスキャロップド加工を取り入れています。
おおっ↑アコギにスキャロップド加工とは!!!!!
リッチブラックモア のギターピック・ギター弦
まずピック。皆様ご存知の「べっ甲ホームベース型」のリッチーブラックモアオリジナルです。
リッチーは、11歳の時からこの形状のものを使っているのだそうです。
リッチーは「野球嫌い(そりゃ、イギリスなんだからサッカーですわなあ)」のため「ホームベース型」と言われるのが嫌なのだそうです。
実は、写真のような先端がそんなに尖っていないものを使っているようです。
ギター弦については、リッチーはずっと「Picato」というメーカーの弦を使っています。
このリッチーブラックモアモデルというものに関しては、写真の通り10-48という6弦がぶっといものになっていますが、70年代のインタビューでは、「010 011 014 026 032 042」のゲージを使っていると答えています。
リッチーブラックモア がマシンヘッドで使用した1971年製フェンダーストラトキャスターサンバースト
サンバーストが2号機だそうです。
ピックアップは約7600巻、キャパシタが0.047uF、ブリッジは同じく鉄ですが、69ブラックよりややトレブリーなトーンです。
ラージヘッドで4ボルトワンピースネックの超レアな71年製のサンバーストです。
リッチーブラックモアは上の貼りメイプルと合わせてステージで交互に使用していました。
名盤マシンヘッドのアルバムの中の写真にロジャーグローバーが手にしているものです。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」等はこのギターをVOX AC30に繋いでレコーディングされた模様です。
リッチーブラックモア と1971年製フェンダーストストラトキャスター ナチュラル ディープパープルBurnで使用
このナチュラルのストラトは、アッシュ材で重かったのだそうです。
カヴァーデイル・ヒューズの第3期の頃に使っていました。
トレモロアームが、太いものからノーマルのものに戻されています。
このライブ映像が世界中で公開されてナチュラルのストラトの需要が高まると言う社会現象が起こるほどでした。
木目が最も強調されるカラーでリッチーの愛機はブリッジ下の三角の木目が印象的です。
リッチーブラックモア 使用ギター 番外編
このギターはディープパープル時代なのかレインボー時代なのか不明ですが、ハムバッカーストラトだというのが驚きです。
リアピックアップが手で隠れているのでわかりませんが、ハムバッカーっぽいなあ。
ご存知のかたがいらっしゃったらご連絡をお願い致します!!
加筆しますので。
掘り下げていったら止めどとなくいろんなことが出てきそうなので、この辺にしときますデス。
次回は「リッチーブラックモアの使用ギター、レインボー以降編」です。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました!!
また読んでくださいね!!