クイーン映画記念6thアルバム「世界に捧ぐ」全曲解説
こんにちは、hisaです。
伝説のバンドクイーンのボヘミアンラプソディをモチーフにしたクイーンの映画が大ヒットしました。
それによってクイーンのいろいろなアルバムを聴いてみたいと思う新しいファンの方も増えたと思います。
2020年のクイーンのチケットを手に入れてコンサートに行かれる方、クイーンの曲「We Will Rock You」や「伝説のチャンピオン」「ドント ストップ ミー ナウ」「キラークイーン」、アルバム「オペラ座の夜」「世界に捧ぐ」など、いろいろなアルバムをライブアルバムとクイーンのベストアルバムを除いて出来る限り全部解説したいと思います。
ライブの曲の予習と曲やアルバム制作のエピソードを知ると、更にライブが楽しめますよ!
今回は、クイーンの代表作って何?ときかれた時に、「やはりこれかな。」と思う作品を紹介します。
1曲目,2曲目は、この作品発表以降、ライブで演奏されないことはないほどの代表曲でもあります。
クイーン入門編としても、聴きやすい作品でもあると思います。
「世界に捧ぐ(News Of The World)」をご紹介します。ゆっくりとご覧下さい。
前回記事:クイーン映画ボヘミアンラプソディ4th アルバム「オペラ座の夜」全曲解説
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目次
- 1 クイーン「世界に捧ぐ(News Of The World)」アルバム解説
- 2 クイーン「世界に捧ぐ」アルバム全曲紹介 解説付き
- 2.1 1. We Will Rock You
- 2.2 2. We Are The Champions (伝説のチャンピオン)
- 2.3 3. Sheer Heart Attack
- 2.4 4. All Dead, All Dead
- 2.5 5. Spread Your Wings (永遠の翼)
- 2.6 6. Fight From The Inside (秘めたる炎)
- 2.7 7. Get Down Make Love アナログ版 B面1曲目
- 2.8 8. Sleeping On The Sidewalk アナログ版 B面2曲目
- 2.9 9. Who Needs You アナログ版 B面3曲目
- 2.10 10. It’s Late アナログ版 B面4曲目
- 2.11 11. My Melancholy Blues アナログ版 B面5曲目
- 3 クイーン映画ヒット来日記念ライブエイド動画&ライブアルバム紹介
クイーン「世界に捧ぐ(News Of The World)」アルバム解説
『世界に捧ぐ』 クイーン の スタジオ・アルバム リリース 録音 1977年7月 – 9月 ジャンル ハードロック
スタジアム・ロック時間 レーベル EMI
エレクトラ・レコード
キャピトル・レコード(再発売)
ハリウッド・レコード(再々発)
ワーナー・パイオニア/エレクトラ
東芝EMI→ユニバーサルミュージック(再発売)プロデュース クイーン、マイク・ストーン 専門評論家によるレビュー チャート最高順位
- 4位(イギリス、ミュージック・ウィーク)
- 3位(アメリカ、Billboard 200)
- 2位(日本、オリコン)
クイーン アルバム 年表
華麗なるレース
(1976年)世界に捧ぐ
(1977年)ジャズ
(1978年)『世界に捧ぐ』収録のシングル
- 「伝説のチャンピオン/ウィ・ウィル・ロック・ユー」
リリース: 1977年10月7日- 「永遠の翼」
リリース: 1978年2月10日- 「イッツ・レイト」
リリース: 1978年
(アメリカ、カナダ、ニュージーランド、日本)
出典:wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/世界に捧ぐ)
クイーン「世界に捧ぐ」アルバム紹介
前作「華麗なるレース」が「オペラ座の夜」のセールスに遠く及びませんでした。
パンクロック全盛期でこれまでのオーバーダビングの多い豪華な音作りも飽きられてきていました。
メロディにはゴージャスさを残し、曲自体は音数を減らしてシンプルでストレートにしました。
それによって,本来持つメロディの豊かさとハードロックのパワーが両立した素晴しい作品となり、本国イギリスよりもアメリカでよく売れました。
イギリスではチャート4位、アメリカでは3位、日本では2位になりました。
今と比べれば、洋楽アルバムが、日本で2位なんて、当時いかにクイーンの人気がスゴかったか分かりますね。
この作品のレコーディング期間は、何と2ヶ月!有名な話といては、ウェセックススタジオでのレコーディングが、セックスピストルズと同時期だったため諍いが起きていたようです。
ジョンライドン(ジョニーロットン)は礼儀正しかったようですが、やはりシドヴィシャスは、ガラが悪かったようです。
しかし,フレディに凄まれるとおずおずと帰っていたらしいです。
クイーン「世界に捧ぐ」アルバム全曲紹介 解説付き
このアルバムで、ボクは初めてクイーンと出会いました。渋谷陽一さんのFMラジオ「ヤングジョッキー」でアルバム新譜紹介でした。
だから初めて聴いたクイーンの曲は「ウィ ウィル ロック ユー」なんです。
中学1年生の秋でしたね。
1曲目と2曲目は、ライブでお客さんに歌わせることを目的として作られました。
1. We Will Rock You
作詞・作曲:ブライアン メイ
この曲のリズムトラックには、ブライアンの物理学の知識が反映されています。
教会の残響音の良さを利用して、古い板を踏みつける音を複数箇所で録音しました。
音の発生場所から録音マイクまでの距離を数学的に計算してマイクを置く位置を決めたのだそうです。
それをオーバーダビングして、ディレイタイムを変えて,音が混じり合わないようにしています。
ハンドクラップも同様に計算し、オーバーダビングをすることにより、たくさんの人に囲まれているような効果を作り出しています。
2. We Are The Champions (伝説のチャンピオン)
作詞・作曲:フレディ マーキュリー
フレディはファンが一緒に合唱するような曲を作りたいと考えていました。
サッカーアンセムのような曲を。
オペラのようなデリケートさ、クイーンの持つ壮大さをイメージしていたようです。
メンバーが初めてこの曲を聴いた時に「気取り過ぎだ」とか「歌詞のメッセージが傲慢ではないのか」と反対意見を出してきたのだそうです。
しかし、フレディは、この曲のポジティブなイメージが観客の心をひとつにすると確信していたようです。
実際にその通りになっていますよね!!
3. Sheer Heart Attack
作詞・作曲:ロジャーテイラー
この曲は、当時のパンクムーヴメントに対するクイーンの解答と言われていました。
実際は3作目の「シアーハートアタック」のセッションの時に生まれたものです。
数年経って曲が完成して、このアルバムに収められることになった訳ですが、たまたまハードでパンクぽかったため、このような話になってしまったようです。
曲調も含めてすべてはまったくの偶然なのだそうです。
4. All Dead, All Dead
作詞・作曲:ブライアン メイ
この曲は、ブライアンが子供の時に飼っていたネコの死について書かれた曲なのだそうです。
元々は友人の死について書き始めたのですが、子供の頃のネコの死になかなか向き合えなかった気持ちを思い出してきてしまって、それが無意識にこの曲に現れたのだそうです。
悲しげな曲ではありますよね。
5. Spread Your Wings (永遠の翼)
作詞・作曲:ジョンディーコン
歌詞の内容は、エメラルド・バーで床掃除をして働く困った若者、サミーのことを歌っています。
曲中でナレーター(マーキュリー)は、「翼を広げて遠くまで飛ぶ」ように命じ、夢を追求するようサミーを激励するという内容になっています。
個人的には、この曲とても好きです。いい曲ですよね。
てっきりフレディの作品だと思っていました。ジョンの作品だったんですね。
レコーディングでは、ジョンはアコースティックギターも弾いているようです。
6. Fight From The Inside (秘めたる炎)
作詞・作曲:ロジャー テイラー
アメリカを意識したサウンドと言われています。
ロジャーは,リードヴォーカルとドラムはもちろん、リズムギター、ベースまで一人でプレイしています。
7. Get Down Make Love アナログ版 B面1曲目
作詞・作曲:フレディ マーキュリー
このアルバムは、これまでの「ノー シンセサイザー」のクレジットがありません。
それはこの曲の効果音でシンセを使ったからでしょうね。
8. Sleeping On The Sidewalk アナログ版 B面2曲目
作詞・作曲:ブライアン メイ
この曲のリズムトラックは,ブライアンメイ、ジョンディーコン、ロジャーテイラーの3人での「一発取り」を行っている、というか、一発取りテイクを結局採用したということなのだそうです。
そんな直感的な録音をしたのは,クイーンの曲の中でこの曲だけだそうです。
9. Who Needs You アナログ版 B面3曲目
作詞・作曲:ジョンディーコン
クイーンの曲の中では,珍しいタイプの曲。
ジョンディーコンもスパニッシュギターを弾いています。
10. It’s Late アナログ版 B面4曲目
作詞・作曲:ブライアン メイ
この曲で特筆されることは、ブライアンメイがギターソロで、ライトハンド奏法をやっているということです。
記憶の範囲ではあるのですが、ボクも「ブライアンメイ奏法」で読んだことがあります。
ライトハンド奏法とは言っても,エディヴァンヘイレンのようなトリルをしながらのものではなく、右手の指で弦を押さえて音を出す「タッピング」というものです。
ローリングストーンズにも在籍したことがある「ハービーマンデル」というギタリストが、ヴァンヘイレン以前にタッピングをやっていたそうです。
11. My Melancholy Blues アナログ版 B面5曲目
作詞・作曲:フレディ マーキュリー
タイトルはブルースですが、酒場のシブい小洒落たジャズという感じのアレンジですね。
フレディの弾き語りといった感じです。
ギターもコーラスも入っていません。
アルバム最後の曲をこんなオシャレな曲を持ってくるなんて。
そして、音楽的な幅の広さと奥行きを感じさせます。スゴいなあ。
さあ、クイーンの代表作「世界に捧ぐ」いかがだったでしょうか。
音源と一緒に制作エピソードも読みながらなんてのも良いと思いますよ。
クイーン映画ヒット来日記念ライブエイド動画&ライブアルバム紹介
今回も最後までご覧頂きありがとうございました!!
また読んでくださいね!!