ギタリスト必見!最初で差がつくリズムの話。縦が合う?
こんにちは、hisaです。
このギターコラムは、「ギターのコードって何?」「ギターのチューニングってどうやるの?」という方から、ライブ経験なんかもある方々にも「へえ、そうなんだ!」という内容も含めた
「どういうのが、ギターが上手いって言うの?」
「どういうのが演奏が上手いって言うの?」
ということをまずは知って頂きたく、書き進めていきます。
実は「誤解していたことや」「知らずに偉そうに語っていたこと」なんかも書いていければなあ、と思います。
今回のギターコラムは、「ラジオ体操とバンドアンサンブルってどんな関係があるの!?」です。
そして、今回のテーマは、「拍を数える」「縦を合わせる」です。
「拍って何?」「縦って何?」って言いたいですよね。ま、まずは読んでみて下さい。
感覚的に大枠をつかみましょう!小難しくやってもねえってところで。
キーワードは、「5人でやるラジオ体操」です。
前回記事:ギター初心者必見コラム!最初で差がつくリズムの本質 テンポと等速感
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目次
ギター 初心者、中級者も必見!バンドアンサンブルの「極意」
「体操」って数数えながらやりますよね。
「イチ ニイ サン シイ イチ ニイ サン シイ」 って 声を出して準備体操やラジオ体操、やった経験がある人、多いと言うか、まあやったことありますよね。では、参ります!
Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさんの5人は、上司の命令で、社内対抗ラジオ体操品評会へ出ないといけないことになりました。いやいやながらも賞金20万円が出ることを知り、がぜん気合いが入ってしまいました。
ある日、品評会の審査基準が社内掲示板に張り出されました。
(審査基準その1)動きがそろっていて、観客が気持ちよく見れること。
(審査基準その2)音楽に動きがちゃんと合っていて子気味いいこと。
(審査基準その3)楽しそうに体操すること。
5人は、さっそく練習を始めます。ラジオ体操の曲を流しながら、いざ5人でやってみると動きがバランバランです。
曲は聴いてるけど、動きが各自勝手に適当に手足を動かしているだけで、まったくメリハリがありません。
見た目にもひどい。Bさんがiphoneで動画撮影していました。みんなでそれを見て、
「おいおい、こりゃあ、なんなら。」(広島弁)→「おいおい、これは、どうしたことだ。」
「どがあ、すりゃあええかいのぉ」(広島弁)→「どうしたらいいんだ?」
Aさんが提案しました。
「ああ、そうじゃ!だれかがイチ、ニイ、サン、シイ言うて声出してみんながそれに合わせたらどうかいのぉ?」(広島弁)
→「おお、そうだ!だれかがイチ、ニイ、サン、シイと言って声を出して体操したらどうだろう?」
残り4人、
「おお、そうしょうやあ!」(広島弁)→「おお、そうしよう!」
「じゃあ、言い出しっぺなんじゃけえ、Aが声出せえや。」(広島弁)
→「じゃあ、自分が言い出したんだから、Aくんが声を出して下さい。」
「おお、わかった。わしにまかせとけえ。ばっちりじゃ。」
では、パターン1「みんなでちゃんと数える」
Aさんの「イチ、ニイ、サン、シイ」の声出しで動きは、なんとなく動きがそろってきたようには見えますがなんか変です。
Cさんが、
「おい、B、D。ちょっとまてえや。お前らAのかけ声ちゃんと聴いとるんか?BはAより早う動きょうるし、Dは動きが遅れとったり、人より早うなってみたり、どうなっとるんなら!?」(広島弁)
→「おい、Bくん、Dくん。ちょっと待て。君たちはAくんのかけ声をちゃんと聴いているのか?Bくんは、人より早く動いてるし、Dくんは動きが遅れていたり、時には人より早く動き出してみたり、いったいどうなってるんだ?」
Bくん、Dくん
「ゴメン、よう聴いとらんかった。」(広島弁)→「ゴメン、ちゃんと聴いてなかった。」
ここで、Eくんが発言。
「じゃあ,みんなで声をそろえて数えようや。」(広島弁)
みんなで、「イチ、ニイ、サン、シイ」と声をそろえてやってみました。
「あ、なんかそろってきた。なんか気持ちがいいで!」
ここで解説です。
この「イチ、ニイ、サン、シイ」と数えていくことが「拍を数える」と言うヤツです。
体操も楽器の演奏も実は同じです。ちゃんとみんなで「イチ、ニイ、サン、シイ」をそろえないとびしっと決まりません。
全員の「イチ、ニイ、サン、シイ」がぴったり合うことを「縦が合う」「縦を合わせる」と言います。
ひとりでもちゃんと数えていない、みんなの「イチ、ニイ、サン、シイ」に合わせていない人がいると、体操の動きがびしっと合わないので見ていて変です。
傍から見た目にも気持ちよくありません。この感覚をしっかり覚えておきましょう!!
まとめ!
・みんなの「イチ、ニイ、サン、シイ」をぴったり合わせて演奏(体操)をすることを、「縦を合わせる」と言う。
・「縦が合う」と動き(演奏)がそろって、見ている人(聴いてる人)も気持ちいい。」
・逆に「縦が合わない」と動き(演奏)もバラバラでズレて、見ている人(聴いてる人)も気持ちわるい。」
では,パターン2「Aくんの数え方、ちょっとヘン!?」
Aくんが、「イチ、ニイ、サン、シイ」のかけ声担当になったところまでは、先ほどと一緒です。
Aくんのかけ声で体操を行いました。動きはみんな合っています。今回は見学者、FさんGさんがいます。FさんGさんは関東出身の女性陣です。
Fさん:「ねえ、みんな動きはびしっと合ってるんだけど、なんか見てて間延びしたり急に速く動いてみたり、気持ち悪いわよ。」
Gさん:「みんな頑張ってるから手拍子してあげようと思ったけど、こんなんじゃ出来ないわよ!」
Bくん:「ワシもそう思よったんよ。Aのかけ声なんか変で。「イチ」と「ニイ」の長さが違うし、「サン」と「シイ」の長さも違う。それも毎回違うんよ。動きはなんとかみんな合わしとるんじゃが、気になって楽しく出来んし、FさんGさんも違和感ありありな顔して楽しそうじゃないで!」(広島弁)
→「ボクもそう思ってたんだ。Aくんのかけ声,何か変だよ。「イチ」と「ニイ」の長さが違うし、「サン」と「シイ」の長さも違う。それも毎回違うんだ。FさんGさんも違和感ありありな顔して楽しそうじゃないよ!」
「そうか、ごめんの。どうしたらええかのう」(広島弁)→「そうかごめんね。どうしたらいいかなあ。」
なにげに窓側を見たら、なぜかそこに会社の備品のメトロノームがありました。
「これなら正確じゃ!」
「おお、そうじゃのう!!」
メトロノームに合わせて、今度はみんなで「イチ、ニイ、サン、シイ」と声を出しながら,体操してみました。
最初のうちは、なんかメトロノームよりもどんどん速く数えてしまったりズレてしまったりしたのですが、やってるうちにだんだん慣れてきて、メトロノームにみんなのかけ声が合うようになりました。
Fさん、Gさん:「これなら楽しく手拍子出来るわよ!!!」
すると、みんなの動きもびしっと合って、違和感を感じなくなってきたので、だんだん楽しく集中出来るようになってきて、躍動感が出てきました。
この調子で練習を重ねた彼らは、品評会で優勝し,20万円を手にしたのでした。
「なんか、体操、楽しかったのう。見とるみんなもニコニコしとったで!。」
まとめ:
「体操品評会→ライブ」「Aさん→ドラム」「FさんGさん→ライブのお客さん」と考えます。
・Aさん(ドラム)の「イチ、ニイ、サン、シイ」のかけ声(リズム)が長かったり短かったり(速くなったり遅くなったり)してしまうと、FさんGさん(ライブのお客さん)は、かけ声(ドラムのリズム)に合わせて手拍子出来ず気持ちよくない(楽しめない)。
・Aさん(ドラム)の「イチ、ニイ、サン、シイ」のかけ声(リズム)が長かったり短かったり(速くなったり遅くなったり)せず等しく均一(等速)だと、FさんGさん(ライブのお客さん)は、かけ声(ドラムのリズム)に合わせて楽しく手拍子出来る。
ということなんですね。
ということは、「ライブは生き物だし人間なんだからリズムが速くなったり遅くなったりすることは当たり前」なんて意識が、聴きにきて下さっているお客さんを大事に考えていないよね、ということになってしまうんです。
さあ、いかがでしたか?実は、コレが「バンドアンサンブル」の「極意」の「入り口」なのでありますよ。そうまだ「入り口」です。まだまだ奥が深いです。
さて「イチ、ニイ、サン、シイ」が同じ長さで進むことを「等速」と言います。
あれ、前回の記事で出てきましたね。
この記事から読み始めた人、読んだけど再度確認したい人、こちらをクリックして読んで見て下さい↓
ギター初心者必見コラム!最初で差がつくリズムの本質 テンポと等速感
自分たちにも経験のある身近なことに、置き換えて話してみると意外にイメージしやすかったりしますよね。
次回の記事では、これに気を良くした5人が「ラジオ体操をダンスに高める!」そして「Aくんの秘かな悩み」をお送りします。ぜひぜひ楽しんで読んで下さいね!!!
次回は、ギター 初心者必見コラム!最初で差がつくリズムの本質メトロノーム編
です。
ここでもめちゃくちゃコアな部分で大事なことを身近なストーリーでたのしく説明します。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました!!
また読んでくださいね!!