借金 一本化 ブラックリストに載らない減額方法
「 借金 一本化 減額できるの?」
「 借金一本化 を行って減額するコツは?」
「 借金一本化 のメリット・デメリットは?」
複数作ってしまった借金を1つにまとめることが出来たら月々の返済額が減って生活が少し楽になります。
借金を一本化するにはどんな方法があるのか、 どんなメリットがあり、どんなデメリットがあるのかを 書いた記事はいろいろあります。
いくらくらいまでの金額なら一本化を利用したほうがいいのか、 一本化さえできれば借金生活を終わりに出来るのか、 心得や実際に一本化を経験した人の実体験について書かれたものは見受けられません。
筆者は、一本化を経験しました。その経験に基づいて実体験もお話しします。
今回は「借金の一本化「おまとめローン」の借金金額別の月々の支払金額と 完済までの年数・返済回数をシミュレーションします。
そして実体験に基づく「借金の沼に落ちていく危険性」についてもお話しします。
他では聞けない話だと思いますので、一本化を考えている方は、ご一読ください。
借金一本化を経験し「借入件数19件」「690万円の借金」を「個人再生」で「138万円に圧縮」して完済に成功して「平穏な暮らし」を送っている筆者が不安な思いにお答えします。
筆者の「おまとめローン完済後に起こった多重債務という沼」についてもお話しします。
え借金が一本化出来る「おまとめローン」を考えている方、最後までお読み下さい。
そして「おまとめローン」を多重債務の終着点にして下さいね。
今回の記事のテーマ・目的は?
1.借金が一本化できれば、借金生活が終わるわけではないことを知る。
2.筆者の失敗談を読んで「おまとめローン」を多重債務の終着点にしてほしい。
この記事を読んででわかること:
・借金の一本化とはどういうものなのかわかります。
・借金一本化のメリット・デメリットがわかります。
・「おまとめローン」の審査に通るコツやどんな人が審査に落ちるのかがわかります。
・返済シミュレーションで借金いくらまでおまとめローンで対処できるかわかります。
・「おまとめローン」で「借金生活から脱出」をするための方法や心得がわかります。
目次
借金 一本化 とは、どういうことなのか?
・借金の一本化とは、「複数の借金を1つの借入先にまとめること」を指します。
・複数の借り入れ先の残額の総額を1つの業者から借り入れして、元々の借入先の残額を全て返済して、1カ所にまとめます。 このことを「借金の一本化」と言います。そして「おまとめローン」という商品を利用します。
「おまとめローン」で借り入れできる金額は、「借金の総額ピッタリ」です。余分な借り入れは出来ません。そして審査に通ったら、まとめる借入先に完済していきます。 全ての借入先に、完済したかどうかをきっちり確認されますので、余分に借りることや完済したと嘘を言って自分のお金にすることは出来ません。
借金 一本化 で 減額 のメリットは?
・金利や月々の返済額が下がる利息制限法により、10万円以上100万円未満の利息は18%まで、 100万円以上は15%までとなってい ます。「おまとめローン」の場合、0.5%〜1%くらい金利が下が ります。返済を1つの業者のまとめているので、月々の返済額を無理のない金額で設定することが出来ます。 生活は楽になりますね。
・返済するところが一ヶ所になる 返済するところが1カ所になるので、複数の場所に返済に行く必要がなくなります。 返済日も1つだけなので手間がかなり省けます。
・ブラックリストに載らない 基本的に、借り入れをして返済を行なっただけなので、ブラックリストに載ることはありません。
・総量規制に引っかからない 「収入の1/3以上の借り入れを行うことを禁止する」という「総量規制」というルールがあります。 「おまとめローン」は「総量規制の対象外」のため、収入の3分の1以上の借り入れが出来ます。
借金 一本化 にはどんなデメリットがあるのか
・返済期間は長くなる 複数の借入の総額をまとめて、月々の支払額を少なめにしていきます。 借金の総額がそんなに変わらないので、返済回数は長くなります。 月々の支払い金額をこれまでの半分にしたら、当然のことながら期間は倍近くに長くなります。
筆者は、おまとめローンも経験したことがあります。 おまとめローン返済中に、絶対にしてはいけないことがあります。 「月々の返済金額が減ったから買い物をしよう。カードでリボ払いにすれば、月々の返済を圧迫しないぞ。」とか、「カードローンを作ってもしもの時に備えておこう。」など。 リボ払いでのクレジットカードを使った買い物やカードローンやクレジットカードのキャッシングなどです。 これらのことが「多重債務の始まり」なのです。 せっかく一本化した返済の意味が「ゼロ」になってしまうので心を鬼にしてしないで下さい。
・審査に通らなければならない
当然のことながら「おまとめローン」も「借り入れ」ですので「審査」があります。複数の借り入れがある場合は、審査は厳しくなります。
後ほど「おまとめローンの審査を通りやすくするためのポイント」を記載しますのでご覧になって下さい。
これは筆者の経験談ですが、3月くらいに、返済が遅延したことがあるにも関わらず、電話で「おまとめローンいかがですか?」とか郵便で「おまとめローンのご案内」とか来たりします。
決算期に売上を上げるためだと思われます。 向こうから連絡があれば「借りれるのか!」と期待するわけですが、結局「審査が通りませんでした。」で終わります。
すごく期待させて肩透かしを食わせるようなことが何回かありました。 その時は、こちらは藁にもすがりたい気持ちなのでとても腹立たしいわけですが、 今から考えれば「この状況でお金貸してくれるわけないよね。」ということなんですよね。
・総返済額が増える可能性もある 借金を一本化すると、月々の返済金額は下がりますが、その分返済回数は伸びていきます。 回数が多い分回数に比例して、支払う利息が多くなってくるからです。
・即日の一本化は難しい 借り入れ金額が多く複数の借入先がある場合、慎重に審査されるので時間がかかります。
・借入数が多いと審査に落ちる可能性あり 借金の一本化では、複数の借り入れをまとめるため金額が大きくなります。 当然ながら貸す方も慎重にならざるを得ません。 特に借り入れ件数が多すぎると、「返済能力がかなり低く、よほどお金に困っているのか」と判断され、審査に落ちてしまう可能性があります。
借金を一本化できるおまとめローンの審査に通るための対策
金融機関側から見れば、金融商品を提供する際には滞納・貸し倒れのリスクが低い人を優先して資金を貸付することがとても重要となってきます。
滞納・貸し倒れのリスクが高い人に貸付をしてしまうと、余計な回収費用が生じます。
そのため審査は慎重に細かいところまでチェックされていきます。 審査に通るためのポイントを見ていきましょう。
・返済に遅れない 返済履歴は信用情報機関で全てチェックされると思って下さい。 遅延や滞納があると「おまとめローン」においても遅延や滞納をし、 安定した返済をしてくれないと判断されます。 延滞・滞納を作らないことは、審査に通る大きなポイントです。
・借入件数を減らす 当然のことながら、借り入れ件数は減らしておいた方が審査は通りやすくなります。 完済できるものがあるなら、1つでも完済し借り入れ件数を減らした方が良いです。
・安定した収入があって計画的な返済ができるか 返済能力があるかどうかを判断します。
大変重要な部分です。 安定した収入がある状態で申し込んだほうが、審査に通りやすくなると考えられます。
アルバイトやパートの場合でも定期的な収入が継続的に続けば、 「安定収入」と見てもらえる可能性が あります。
・勤続年数も重要 勤続年数が長いほど、定期的な収入を長期にわたって受けているというように判断される 可能性が高いです。
・1社ずつ申し込むこと クレジットカードの申し込みでもそうですが、一度に複数の申し込みをするのは避けて下さい。 審査する段階で、一度に複数の申し込みをしたことがわかります。
どんな商品に申し込んでいるかは、金融機関が審査する時に参照する信用情報機関のデータベースで確認できます。
一度に複数社で申し込んでいると「複数申し込まないといけないほど返済能力が厳しいのか」 と思われて審査に落ちる可能性が上がります。
・申込み内容を間違えない、虚偽記載をしないようにすること 「審査に通りたい」という焦りから、他社からの借入件数を少なく書いたり、他社からの借入残高を少なく書いたり、収入を水増しして書いたり、虚偽の勤務先を書いたりしては いけません。 提出書類に記載した内容も細かくチェックされていきます。 虚偽記載は1つでも発見されたら審査には通りません。
筆者も審査に通りたい一心から、借り入れ件数や借り入れ金額を少なめに書いてました。 もちろんのことながら審査に通る由もありませんでした。
・在籍確認の電話にきちんと対応すること 申込書に記載した職場に在籍確認の電話がかかってきます。
確認が取れないと「仕事について「虚偽記載の記入をした」ということになり審査に落ちてしまいます。
スムースに電話確認を行うには、 あらかじめ電話に出られる時間帯等を伝えておくと良いかと思います。
おまとめローン年利13.8%の返済パターン
>年利13.8%の返済パターンをシミュレーションする。 1.上のリンクから「お借入金額」を100万円に設定 2.「元利均等返済」を選択 3.「実質年率」を13.8%と打ち込む 4.「回数」を任意の回数でシミュレーションしてみる。
1.おまとめローンで100万円の借金一本化した場合の完済までの期間 ・月々5万円の返済で2年ちょっと(24回+α) ・月々4万円の返済で2年半(30回程度) ・月々3万円の返済で3年半(42回+α) ・月々2万円の返済で6年(72回)
2.おまとめローンで150万円の借金一本化した場合の完済までの期間 ・月々5万円の返済で3年ちょっと(36回+α) ・月々4万円の返済で4年ちょっと(48回+α) ・月々3万円の返済で6年ちょっと(72回+α) ・月々2万7000円の返済で7年(84回)
3.おまとめローンで200万円の借金一本化した場合の完済までの期間 ・月々5万円の返済で4年半(54回) ・月々4万円の返済で6年ちょっと(72回+α) ・月々3万7000円の返済で7年ちょっと(84回)→これが限度です。 このシミュレーションで見ると、3年から4年程度で完済するには月5万か4万の返済だとすると、月5万か4万の返済で最長でも4年(出来れば3年くらい)で完済したいということになると、 借入トータル150万円くらいまでが「おまとめローン」利用の限界かな、と思います。 それ以上の金額は「債務整理」を考えた方が良いかもしれません。 おまとめローンで7年間返済する間に、債務整理してブラックリスト掲載期間が終わるのと期間がそんなに変わらないなんてことが起こる可能性もありますね。
借金一本化 後の多重債務の沼(筆者の経験談から注意すべきこと)
筆者は、おまとめローンで一本化して完済まで持っていきました。
なのに「個人再生」をしなければならない状態にまでなってしまったのです。
ネットの記事では「おまとめローンで借金を一本化出来れば借金地獄がなんとかなる」 的な書き方がされています。何故なんでしょうか?
「おまとめローン」を組めたから多重債務が終わるわけではありません。
筆者である私は、おまとめローンで一本化して完済したのに、個人再生するまでになってしまいました。
その原因を書きます。 おまとめローンを完済できたということは、その当時は借金総額が150万円くらいだったということです。
そこで気持ちを入れ替えれば、家計収支表を作って月々の家計管理をしておけば、個人再生をするようなことにはならなかったわけです。
ではなぜ、それができなかったのか。 借金の一本化は、いわば「窓口を1つにまとめて返しやすくした」だけなのです。 「うまく切り抜けた」にすぎません。 借金グセのついた自分の性根を叩き直せたわけではなかったのです。
筆者自身は、おまとめローンを完済したにも関わらず、自分の金銭感覚を見直すことをせず、性根が治らないままにまた借入を繰り返してしまったのです。
債務整理をするとブラックリストに載り、借金することもローンを組むことも できなくなります。
強制的に「借金すること」と決別させられ、「借金グセ」を持つ自分の甘い考えを叩き直されます。
「おまとめローン」を遅れずにちゃんと返済していくと信用度が増えて、 「また借りることが出来る」ようになるのです。
すると「甘い考え」が出てきて「生活に支障がない範囲だったらリボ払いで買い物するか」とか 「もしもの時に備えてカードローンを作っておこう。使わなければいいだけだから。」なんて考えが頭をもたげてきます。
本当の意味で懲りているわけではないのです。 「おまとめローン」の審査が通るような状況であれば、借金の状況は「まだ軽傷」と言っていいです。 返済に遅延を繰り返していたり、利息だけしか入金出来ないような状態になっている人は、 おまとめローンの審査は通らないです。
「おまとめローン」申し込みの前に、あなたがやるべきこと。
あなたが「おまとめローン」の審査を申し込む前にやるべきことは、
1.あなたの借金の状況を明確にする。
現在の
・「借金の件数」
・「合計金額」
・「借金を一本化しなかった場合の完済までの道のり」
をエクセル等の表計算ソフトで作って下さい。 これによって、おまとめローンで生活が楽になった時に、再び借り入れを重ねるとどうなってしまうのかを認知出来ていきます。
2.債務整理をしたらどうなるのかを知る。 債務整理のデメリットを知ることにより、「おまとめローン」のありがたさを知って下さい。
・債務整理のデメリットについては、 >こちらの記事を参考にして下さい。
3.現在の家計計算表を作る。 「おまとめローン返済開始後」の家計計算表を作れば、おまとめローンの返済に いくら回せるかが見えてきます。生活が苦しくならない程度の返済可能額は いくらになるかわかります。
・家計計算表の作り方については、 >こちらの記事を参考にして下さい。
おまとめローンの審査が通ってからの心得
ポイントは、
1.おまとめローン」の審査に通って、生活が楽になった時の金銭感覚
2.完済し終わったあとに「借金は二度としない」という固い決意をずっと持続できるかどうか の二点です。
それともう一つ、借金の勧誘がきます。「カードローンいかがですか」「作るだけでもいいですよ。いざという時の備えになります。」とか信販会社や銀行が勧誘してきます。 筆者は、それに思いっきり乗ってしまい、ついつい枠があるので使ってしまうという状況を作り、多重債務に陥ってしまいました。
あなたは、おまとめローンの審査が通り、生活が楽な返済になった時に、自分の金銭感覚を見つめ直す必要があります。これをちゃんとやらないと、おまとめローン完済後に、また借入やリボ払いを始めます。その勧誘にも乗らないで、貯金をすることを進めて下さい。 何か買うときも出来るだけ、貯金の中から出せるようにして下さい。
おまとめローンを多重債務の終着点にするためにも、利用する方はしっかりと自分の金銭感覚を見直して下さい。