借金返済 方法 の選び方(任意整理と個人再生)
借金返済 方法 について、 弁護士事務所や司法書士事務所のホームページには、任意整理や個人再生の仕組みについては書いてありますが、 借金の金額や借入件数によって「任意整理」「個人再生」のどちらを選んだらよいか、 借金の存在を隠しておくことがどうなのかを「借金をしてしまった側の目線」で書かれたものは見当たらないです。
僕は、 「自分の借金の返済が、もうどうにもならない」 と思ったときに、ネットでいろいろ調べました。
いろいろ読んでも、何をどうすべきなのかがわかりませんでした。
どんな方法があるのか、というよりも、 「妻に知られずに何とかならないだろうか。」 ということだけだったんですよね。
方法としては、業者に相談に行くことしか見えませんでした。
知られずに何とかするには「任意整理」しか手がないことがわかりました。
そして妻に内緒で大手司法書士事務所に行きました。
過払い金やカードのリボ払いの利息などで返ってくるお金があることを期待しましたが、結局ゼロでした。
いろいろ相談していくうちに、 「これは、もう妻に黙ってなんとかできる話じゃない。」 ということを、悟りました。
そして、借金のことを妻に話し一緒に司法書士事務所に行ってもらいました。
離婚を覚悟しました。その帰り、ひたすらなじられ続けました。
その時に事を思うと申し訳なくてとてもつらいです。 でも今は完済して落ち着いて暮らすことが出来ています。
今回は、筆者の借金の金額・件数を例として、 「任意整理」と「個人再生」の場合の支払シミュレーションをお伝えします。そして、弁護士事務所や司法書士事務所に支払う報酬・手数料の金額も示します。
手数料や報酬を払い終わらないと実質的な債務整理が始まりません。
ですから、借り入れ件数により報酬・手数料がどれくらいになるのかも大変重要なポイントです。
19件・690万円の借金を個人再生で圧縮し、 現在完済して平穏な暮らしを送っている筆者がありのままに書きます。
今回は、「任意整理」と「個人再生」のどちらを選んだらよいかがわからくて悩んでいる方に向けて、筆者の例とその時の心情も含め、解説します。
金額別の例については、この記事をご覧になった後、下記のリンクの記事をご覧ください。借金返済で悩んでいる方々に、きっとに役に立つと思います。↓
→借金返済 相談 の前の準備事項(これが出来てなくて苦労しました)

借金返済のコツをつかんで借金返済 方法を知る。
今回の記事のテーマ・目的は?
1.「任意整理」と「個人再生」どちらのほうが良いのか、筆者の負債額の例で確認する。
2.「任意整理」は本当に家族にバレずに出来るかを確認する。
◎この記事の最後に「次に知るべきこと」がわかる流れが記されています。
この記事を読んででわかること:
・任意整理の場合と個人再生の場合の返済回数。月額の返済額が比較できます。
・家族に内緒に出来ることなのかどうかがわかります。
・よくある疑問点に答えました。
借金返済 方法 「任意整理」と「個人返済」どちらが良いのか比較します。
借金返済 方法は、結論として、借り入れ件数が多い場合は個人再生が良いかと思います。
理由は、
1.任意整理においては、着手金+報酬が1件あたり5〜10万円です。
「借り入れ件数」×(5〜10万円)=総費用です。件数が多ければ支払う報酬の金額も多くなります。 大事なことは、着手金+報酬の総額を払い終わらないと「返済」が始まらないことです。
2.個人再生のほうが、毎月の返済金額が少なくて済む場合が多い。
36回で支払う場合、任意整理と個人再生の毎月の支払額を計算してみると、 個人再生の方が支払い負担額が少なくて済む可能性が高いということです。
個人再生も報酬金を払い終わらないと申し立てが始まりませんが、 件数の多い任意整理よりはかなり早く始まります。
筆者の借金返済の月額(任意整理と個人再生の2種類)
筆者の例と借り入れ件数が少ない例の2つで計算してみます。
1.筆者の場合(借り入れ件数19件・借り入れ金額690万円)
・任意整理の例: 着手料+報酬19件×5万円=95万円 (36回で支払う場合)690万円÷36回=月々の返済 19万2千円 (60回で支払う場合)690万円÷60回=月々の返済 11万5千円 95万円払い終わらないと手続きがスタートしませんし、 この金額の支払いでは生活も精神も持たないとわかりました。
・個人再生の例(5分の1に圧縮される): 着手金+報酬=38万円 690万円÷5=138万円(圧縮された金額) 138万円÷36回=月々の返済 約3万9千円
2.借り入れ件数が少ない例(3件200万円)
・任意整理の例: 着手料+報酬3件×5万円=15万円 (36回で支払う場合)200万円÷36回=月々の返済 5万6千円 (60回で支払う場合)200万円÷60回=月々の返済 3万4千円ただこの金額だと60回は難しいかもしれないです。
・個人再生の例(5分の1に圧縮される): 着手金+報酬=38万円 200万円÷5=40万円(圧縮された金額) 40万円÷36回=月々の返済 約1万2千円
借金100万から800万までの金額別(50万円ごとに区切っております)の月々の支払例は、こちらの記事に示しておりますので参考にしてください。
借金 返済 方法 についてよくある質問
Q1.個人再生の場合、ローンが残っている車は没収されてしまうんですよね。
Q2.過払金が返ってくるのではないかという期待があります。
Q3.カードのリボ払いの利息が戻ってくるのでは?
A1. 車に限らず、洗濯機などの大きな生活用品はわかりませんが、ローンを組んで買ったものは没収されます。 自分は、車のローンがうまく終わったので電話相談に踏み切りました。 家族の方にお願いして、すごく安い車を現金なりローンなりで 調達してもらうしかありません。 絶対に闇金や審査が甘い貸付に手を出してはいけません。 何のために債務整理をするのか考えて下さい。
A2.過払い金は、2010年から今なお続いている借金に発生する可能性があります。
過払金があることに期待を持たせるようなコマーシャルを多く見かけますが、 そんなに長く続いている借金があるのはまれです。 正直期待しない方がいいかと思います。
A3.自分もカードのリボ払いの利息が返ってくるのでは期待しました。
結果は残念ながら「ゼロ」。正直期待しない方が良いと思います。 思った以上に戻ってこないというか、金額が減らないです。 過払金やリボ払いの利息については、「あったらラッキー」くらいのもので、 とにかく期待は禁物です。
任意整理なら家族に内緒で出来る?
実は、任意整理も個人再生も家族に内緒で何とか出来る代物ではありません。
理由は:
・任意整理は家族に内緒で出来ますが、ブラックリストに載ります。 →つまり、ローンが組めないということです。家や車のローンも通りません。 結局バレていくんですね。後からバレる方がキツイです。
・個人再生の場合、3ヶ月以上の家計簿を裁判所に提出しなければなりません。 もちろん、配偶者のものも一緒に提出しないといけません。
自分も最初は何とかバレずに済まないだろうか、と考えました。
月々の返済金額、それが何年かかるのか、
「690万円÷60回=月々の返済 11万5千円」 に加えて住宅ローン月々7万円、光熱費や保険料、ガソリン代、食費、携帯代で 軽く自分の手取りの24万円を軽くオーバーしてしまいます。
計算された数字を見て、 「これは、任意整理なんて無理だ。」と思いました。
個人再生の場合は、配偶者の家計簿も必要です。打ち明けるしか、手がありませんでした。
では、月々の金額が少ない場合の任意整理なら隠し通せるのではないか、という人もいるかと思います。
でも上記で示した通り、ブラックリストに載るのでローンは組めません。
家を買うとか分割で何かを購入するとか、クレジットカードを作るとかの話が湧いてきます。
そこでバレてしまいますよね。
・「自分は独身だから大丈夫。」という方がいるかもしれません。
ずっと一生独身でい続けるなら、何とかなるかもしれません。 でも、結婚しようと思ったら相手に打ち明ける必要があります。
車を買おう、家を買おう、家財道具を買おう、となった時に ローンが組めないことがバレてしまいます。 離婚にもなりかねない問題です。
・苦しいけど打ち明けて協力してもらうことです。
結婚しているなら離婚も覚悟に入れないといけないかもです。 そうなった場合、自分が仕出かしたことを悔いるしかありません。
自分は「あなたはまた借金するよ。」と厳しく言われました。「もう決してしない。」と言っても説得力などありません。
・問題は「何を一番大事に考えるか」です。
この借金問題を解決して心穏やかな日々を手に入れることが大事だと思います。
自分は今、妻に打ち明けて、責められなじられましたが協力してくれました。
苦しかったけれど、平穏な今がある。もう借金で苦しみたくないです。
2022年12月の時点で完済しました! 何とか50万くらいの中古車が買えた上で、貯金は50万円くらいになりました。
生活は、普通に暮らしています。 お金はかけませんけど、少しばかりの趣味の時間も持てます。
同じ時間を支払いの苦しみで疲弊するのか、気持ち穏やかに日々暮らすのか、 債務整理(個人再生)することを覚悟したからこそ、 今後の人生を家族と楽しく生きることが出来るのかな、と深く感じます。
次に、一つアドバイスします。無料返済相談のネット予約を入れる前に、
ネット銀行のデビット付きキャッシュカードは作っておきましょう。
理由は、
1.個人再生・任意整理の返済が始まった時、ネット銀行の自動振込の方が手数料が安い。
個人再生・任意整理が認められると、借り入れ先に毎月振込をしていきます。 自動送金にした方が、手間もかからず振込忘れも起こりません。 振込手数料はネット銀行の方が安く、振込先の設定も簡単です。
2.ネットで買い物をする時に、現金振込が出来ない場合がある。
一括で支払うのに「クレジットカードしか使用出来ない」ことがあります。現金振込を取り扱わないことがあるんです。
そういう時、デビットカードは大丈夫なんですね。 デビットは即時で口座から引き落としてくれます。 口座を開く時にデビットをつけておいて下さい。おすすめは、みんなの銀行です。
注意事項というか絶対にやってはいけないことは、
「カードローンを申し込んではいけない」ということです。 仮に審査に通ったとしても債務整理されてしまうので、デヴィット機能も解除されてしまいます。 意味ないです。
次は、「任意整理で何がどれくらい減額できるのか」を書いています。
「どれくらいの借金額だったら任意整理のほうがいいのか」 「任意整理のメリット・デメリット」についても記載しています。
参考になると思いますので、ぜひお読みになってください。